「カンタンケータイ」でシニア層の争奪、狙う「親へのプレゼント」需要

 5月から6月にかけたこの時期、「カンタンケータイ」と呼ばれるシニア向け のシンプルな携帯電話が、新たな商戦期を迎えている。仕掛けるのはNTTドコ モ。「母の日」と「父の日」で子から親への“プレゼント需要”を喚起しよう というわけだ。この時期にあわせて新端末を投入。これまでは敬老の日がある 9月が最大の商戦期だったが、さらに販売機会の拡大を狙う。ドコモの動きを にらみ、ライバルのau(KDDI)、ソフトバンクモバイルも、これまで手薄だっ たシニア向け携帯に力を入れ始めた。そこで「カンタンケータイ」市場につい て「BCNランキング」で、売れ筋端末や動向を探った。

●残された“新規契約”のパイはシニア向け市場

 「カンタンケータイ」とは、ボタンやメニューの文字が大きく、簡単な操作 が特徴の携帯電話を指す。ユーザーの中心はシニア層だが、障害者にとっても 使いやすい製品が多い。現在、ドコモが「らくらくホン」、auは「簡単ケータ イ」、ソフトバンクは「シンプルフォン」の名称で、こうした製品を展開して いる。

 4月の「BCNランキング」で見ると、携帯電話全体のうち「カンタンケータイ」 が占める割合は6.4%と少ない。しかし、総務省の「平成17年通信利用動向調 査」によると、20-40代の携帯電話普及率が9割を超えているのに対し、例えば、65-69歳の普及率は48.3%で、半数以上がケータイを持っていない。そのため、 普及率を考えれば、シニア層は残された最後の“新規契約市場”となっており、 携帯各社は加入者獲得に力を入れ始めている。

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