YP-U3の大きな特長として、操作部にタッチパッドを採用したことがあげられる。本体に軽く触れるだけで音量調節や早送りなどの操作ができるのは、これまでのオーディオプレイヤーにない感覚でおもしろい。ただし、物理的なクリック感がないため、手探りで音量調節ができないのが残念。また、ホールドしていない状態だと、本体をつかんだときにうっかり操作部にさわって誤操作してしまうことがあるのも気になる。このあたりの操作性がもう少し練り込まれていれば、より使いやすい製品になったかもしれないと思う。
もうひとつの大きな特長として、このコンパクトなボディに液晶ディスプレイを搭載していることもあげられるだろう。液晶サイズ自体は小さく、最大4行までしか表示できないなど情報量は決して多くないが、再生中の楽曲の情報を手元で確認できるのはありがたい。ちなみに、液晶は有機ELパネルを使用しているため非常に視認性が高く、比較的明るい場所でも文字を読み取りやすい。
なお、YP-U3のヘッドホン端子部にはLEDが内蔵されており、ボタン操作した際などに青く点滅する。このLEDは、設定画面で点灯条件を変更することができ、常時点灯させておくことも可能だ。内蔵LEDの光は意外と明るいので、小型LEDライトとして使うこともできる。もちろん、LEDを消灯しておくことも可能。人目が気になる人は常時オフの設定にしておくといいだろう。
デジタルオーディオプレーヤーは各社から多彩な製品が発売されており、その方向性や搭載している機能もさまざま。その中でもYP-U3は、タッチパッドや有機EL、LEDといったアクの強い機能で異彩を放っている製品である。
また、音楽再生機能に加え、FMラジオ、ボイスレコーダなど搭載する機能も豊富。他人と違う製品を持ちたいという人や、多機能性を重視する人にはぜひ注目してほしいユニークなオーディオプレイヤーだといえる。
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