Corningの場合、緑色レーザーを光学処理によって作り出している。Corningの緑色レーザーは、わずか約1立方センチメートルのスペースしか必要とせず、液晶モニタと同等の明るである10〜20ルーメンのプロジェクタに組み込まれ、対角9〜12インチサイズの映像を投射する。絵を60インチほどに拡大することもできるが、プロジェクタを画面から離す分、明るさも落ちてしまう。
Corningで緑色レーザープログラム担当の製品ラインマネージャーを務めるJames Grochocinski氏は、「プロジェクタが素晴らしいのは、部屋を暗くすれば対角60インチの絵も実現でき、見た目も問題ない点だ」と語っている。
もちろん、ポケットサイズのプロジェクタにどの程度の需要があるかは明らかでない。多くの調査会社はこれらに関する統計さえとっていない。1ポンド(約0.454kg)未満のプロジェクタを製造するメーカーは、東芝や三菱などわずか数社だ。
The NPD Groupの業界分析担当バイスプレジデントStephen Baker氏は、「このような製品は存在も知られていないのではないか。これらは、通常の液晶プロジェクタより解像度も明るさも劣る傾向にある。これらの大半では光源にLEDが使われている。通常は800x600の解像度しかなく、もう少し金額を出して、ちょっと大きい製品を購入した方がよい」と語っている。
これは、携帯電話などのデバイスにプロジェクタが内蔵されるまでに、けっこう長い時間がかかる可能性が高いことを意味する。その一方で、トランプの箱の半分程度の厚さしかなく、写真やビデオを一緒に見るのに適したプロジェクタが普及するのはおそらく2008年以降になるだろう。
Brennesholtz氏は、「(CESでは)5〜6件のデモが行われていたが、デモ製品が市販されるとなるとまた話は別だ。だれかがCESでこれに関心を寄せて、そこから開発に全力を傾けても、製品化には18カ月はかかるだろう。クリスマスまでにはいくつか出てくるかもしれないが、多量には出回らないだろう」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?