同氏は、新しいGPLの立案は、オープンソースソフトウェアの記述と同様で、複数の団体が互いに依存し合う集合的な作業であると述べた。「すべての人が互いに密接に依存しており、失敗がもたらす影響の範囲は非常に大きいため、アイデアを共有し、妥協して共存する道を見つけざるを得ない」とMoglen氏は述べた。
Moglen氏によると、GPLは、Microsoftの支配体制を取り崩す力をオープンソースソフトウェアに与えるという。「GPLが独占主義者を引きずりおろすことのできる時が刻々と近づいている」と同氏は述べた。
同氏によると、Microsoftは、パッケージ化された独自のソフトウェアで、ハードウェアやサービスによる利益をむさぼってきたという。「ソフトウェアが課す税金は莫大なものであった」と同氏は述べた。「Microsoftが世界に与えた害をうまく算出した人は誰もいない。その値は莫大なものである」(Moglen氏)
Stallman氏が検討したがGPL 3では却下された内容の1つに、ネットワークサービスとして入手可能なGPLソフトウェアへの変更を扱うためのメカニズムがあった。GPL 2では、ソフトウェアを変更するが、配布はしない団体は、その変更を公開する必要がないとされており、それはGPL 3でも引き継がれる。ソフトウェアが、アプリケーションサービスプロバイダ、またはSoftware as a Service(SaaS)と今日呼ばれているメカニズムを介してインターネット上で入手可能である場合でも、公開の必要はない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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