人気のVoIPサービスである「Skype」を対象としたワームの亜種がまた出現した。これまでも、「Skype」のIMアプリケーションに悪質なリンクを含んだメッセージが送り付けるワームが出回り、Skypeは対応に追われてきた。
MSN MessengerやYahoo Messengerによって感染を広げるワームと同じく、Skypeを標的としたワームも、「Give me your opinion(意見を聞かせてください)」などのメッセージと悪質なリンクが書かれたメッセージをユーザーに送りつけるものだった。リンクをクリックすると、Warezov/Strationといったトロイの木馬など、悪質なファイルがPCにインストールされてしまう。Strationに感染すると、攻撃者にPCを遠隔操作されてしまうことが知られている。
Facetime Security Labsのマルウェア研究担当ディレクターであるChris Boyd氏はこのたび、Skypeだけでなく、ICQやMSN Messenger、AIM、Trillian、Yahoo Messengerにも感染を広げようとするSkypeワームの新しい亜種を発見した。Boyd氏は、インターネットに投稿されたSkypeワームのコードを調査するうち、ほかのIMサービスへの登録も探しだすファイルを発見した。YahooやMSNを使った攻撃は特に目新しくないが、ほかのサービスをも標的に含めるIMワームはまだ多くない。Skypeのユーザーが悪質なリンクをクリックしてしまった場合、ほかのIMサービスのコンタクトリストに登録された人にまで影響が及ぶ可能性がある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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