盛り上がるゲーム界--10歳のゲーム神童から軍隊ゲーム団まで登場 - (page 2)

佐々木 朋美2007年05月21日 17時01分

 SK1682杯での勝利は、ムン選手にとってプロゲーマーに正式認定されて以来の初の快挙。優勝時にはムン選手の名前が大手検索ポータルの、検索語1位に登場するなど、注目を浴びた。そのムン選手は「カートライダー選手として、これからももっと良い競技をたくさん見せていきたい」とコメントし、既にカート皇帝としての貫禄も見せている。

 ところでムン選手同様「皇帝」と呼ばれるプロゲーマーといえば、“Terranの皇帝”イム・ヨファン選手だ。現在イム選手は韓国男性の義務となっている軍隊に入隊中で、以前のようにたびたび姿を見せるわけにはいかなくなっている。

 しかしイム選手が所属する空軍は4月、空軍ゲーム団「ACE(Airforce Challenge E-sports)」を結成。その一員となったイム選手も、最近ゲームリーグなどに参加するようになった。イム選手が出場する試合はインターネット生中継されたり、競技場には取材陣が殺到するなど、相変わらずの人気ぶりを誇っている。

画像の説明空軍ゲーム団「ACE」の面々

ゲーム専用スタジアムがオープン

 スター選手が出てオンラインゲームの人気も上がれば、専用の競技場も整備されてくる。それまでプロによるオンラインゲームの試合といえば、2〜4台程度のPCが舞台上に設置され、それを大勢の観客が見物するという形だった。

 しかし今回、Intel KoreaTG Sambo Computer、そしてゲーム情報サイトの「ゲーム東亜」と共同でオープンさせた「Intel e-スタジアム」は、364平方メートルという広い敷地内に100台の業務用およびゲーム用PC、放送用舞台、記者室などを完備する。80人以上のゲーマーが同時に試合もできる大型ゲームスタジアムなのだ。

 今後ここでゲーム大会だけでなく記者会見や新製品発表会などが開催されていくほか、プロゲーマー養成のための教育も行われていく予定だ。

 子どもや軍人でもプロとして活動でき、企業がスポンサーについた専用ゲーム場まであるというのは、通常のプロスポーツでもそうそうないことだ。こうしたオンラインゲーム環境が整っている点が、韓国のゲーマー層の厚さにつながっているのかもしれない。

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