しかしSchmidt氏は、もっと深刻な問題として、現在のインターネットは未熟であり、MySpaceの卑猥な画像が原因で就職に失敗したり、ブログに同僚のことを書きすぎたために解雇されたり、選挙運動イベントでの失言が瞬く間にYouTubeで話題となりバージニア州の元上院議員George Allen氏の名誉が傷つけられるなど、ユーザーは失敗や事件から教訓を得ている段階にある、という考えを述べた。
同氏は「人々は、記録が残る世界で生活しているということについて、今よりもはるかに注意深くなるだろう」と述べた。いたるところにカメラがある、ということにも気を配る必要があるだろう。Schmidt氏は「常に、何らかの形でメディアに露出していることになる。誰もが携帯電話を持つようになり、携帯電話にはカメラがついているわけだから、誰もがカメラを持っているということになる。誰もがデジタル写真のカメラマンなのだ」と説明した。
そういった情報の中には、誤報が含まれていることが避けられない。Schmidt氏は、ネット上の伝説を暴くことだけを目的としたウェブサイトが作られるという現象に言及しつつ「有権者は、今よりもはるかに、目にしたことを信用しない傾向になるだろう」と断言した。同氏は「教育が変わり、大学の学生と、理想を言えば高校の学生も、情報革命を利用して情報の偏りを修正する方法を教わるようになるだろう」と述べた。
同氏はまた「文字通り、検索の仕方も習うようになる」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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