米8州の検事総長ら、マイスペースに性犯罪者に関するデータ提出を要求

文:Caroline McCarthy(Special to CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年05月15日 17時33分

 米国8州の検事総長らがソーシャルネットワーキングサービス(SNS)サイトのMySpace.comに書簡を送付し、同サービスを利用している性犯罪者に関するデータの提出を求めた。

 同書簡の署名者は、コネチカット州、ジョージア州、アイダホ州、ミシシッピー州、ニューハンプシャー州、ノースカロライナ州、オハイオ州、ペンシルベニア州の検事総長だ。検事総長らは5月14日付けの書簡の中で、「性犯罪者らがMySpaceを利用して子供たちを騙し、直接会うなどの危険な行為をさせていることに重大な懸念を抱いている」と述べている。また同書簡によると、Sentinel Tech Holdingの推計では、MySpaceにプロフィールを持つ性犯罪者の登録者数は「数千人」に上るという。これは、Wired誌の記者が最近発表した744人を凌ぐ数字だ。

 ノースカロライナ州検事総長のRoy Cooper氏は、「性犯罪者には、このサイトに登録する権利はない」とした上で、「MySpaceは彼らの登録を末梢する義務があるとわれわれは考えている」と語った。

 同書簡の中で、検事総長らはMySpaceに対し、同サイト上で発見された登録済み性犯罪者らのプロフィールの件数を添えて5月29日までに返答するよう求めている。さらに総長らはMySpaceに対し、性犯罪者らの同サイトからの排除に関する現在の対処方法の開示と、性犯罪者らとコンタクトを取った可能性のある他の会員に対する警告方法や捜査当局への通報手段に関する説明も求めている。

 MySpaceは1月に、同サイト上で知り合った成人男性から性的暴行を受けたとされる10代の少女数人の親に訴えられた。MySpaceは過去にもこのような性犯罪事件の捜査に協力しており、また同社自身も独自にいくつかの安全対策を講じているが、多くの議員らはMySpaceの対策は不十分であるとし、依然として同社に批判的だ。

 MySpaceの最高セキュリティ責任者(CSO)Hemanshu Nigam氏は米国時間14日午後に声明を発表した。同氏はその中で、「悪人たちをインターネット上の健全な場所から排除することは、課題であり優先事項であるとの検事総長らの意見に賛成だ」とした上で、「現在、われわれの会員とSentinelの登録済み性犯罪者のデータベースとのクロスリファレンスを行い、確認されたすべての該当者の登録を抹消する作業の初期段階にある」と語った。

 またNigam氏によると、米国政府はMySpaceを支援する追加的措置を講じる可能性があるという。同氏は「具体的には、性犯罪者にメールでの登録を義務付ける法案だ。現在、連邦議会といくつかの州で導入が検討されている」と述べた上で、「(同法案が可決されれば)このプロセスが大幅に促進されるとともに、性犯罪者のSNSサイトからの排除にも寄与するだろう」と付け加えた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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