MySpace、Photobucketを買収へ--情報筋が一部報道を認める - (page 2)

文:Greg Sandoval(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2007年05月08日 07時42分

 News Corp.の会長Murdoch氏が買収によって獲得するのは、YouTubeが開拓した道を歩もうとしている会社だ。Photobucketでは、月間ユニーク訪問者数が2006年には1800万へと倍増し、最頻訪問サイトのトップ50入りを果たしている。同サイトには毎日約4万5000本のビデオが登録される。Photobucketには、多くのユーザーを集めたYouTubeに共通する機能を特徴としている。Photobucketは、どのウェブサイトにでも写真やビデオを埋め込める技術を導入している。

 Photobucketの急成長はMySpaceの急激な成長と時期が重なった。これは、偶然ではないと業界観測筋は話す。PhotobucketやYouTubeが出現したのは、MySpaceのユーザーが自分のプロファイルページをビデオ、写真、楽曲などを使ってカスタマイズする方法を探していた頃だったからだ。

 このような企業のなかでも、YouTubeは最も大きな成功を収めている。Googleが2006年10月に16億5000万ドルでYouTubeを買収すると発表するまで、Murdoch氏もYouTubeに食指を動かしていたことは周知の事実だ。

 もしMurdoch氏がPhotobucketに3億ドル前後を支払っていても、それが払いすぎたということは絶対にない、とForrester ResearchのアナリストJames McQuivey氏は述べる。McQuivey氏の計算によると、MySpaceがトラフィックだけを目的にPhotobucketを買収していても、MySpaceは確実に元を取れるという。

 両社共通のユーザー数については25%〜50%と予想に幅があるため、McQuivey氏は最悪の場合のシナリオを検討した。1800万人というPhotobucketの月間訪問者の半分しかMySpaceにこなくても、新ユーザー数は900万人になる。同氏によると、MySpaceが新しい900万人の顧客に3億ドルを使うと1人当たり約35ドルの計算だという。

 McQuivey氏は、「かなり妥当な買収価格だ。これなら広告の売上額で問題なく元が取れる。しかし、それが買収の理由ではない。2つのサービスを組み合わせなければ市場に提供できないメリットがあるから買収に踏み切るのだ。ユーザーの関心を高めるのか、友人との情報共有を推奨するのか、どのような相乗効果があるのかは分からない。現時点での問題は、MySpaceがPhotobucketを今後どのように活用していくかだ」と語っている。

 先週もやはり買収モードにあったNews Corp.は、Wall Street Journalの親会社であるDow Jonesに買収を提案している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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