“念力ゲーム”時代到来!? 米シリコンバレーのベンチャー企業が、心の動きに反応するハイテク玩具の開発競争にしのぎを削っている。
AP通信によると、同地に本社を置くニューロスカイは精神を集中すると剣が光る玩具を開発した。映画「スターウォーズ」のダースベーダーのヘルメット内でセンサーが感知した脳波を無線でライトセーバー(剣)に送る仕組みだ。
医療で使われる高額な脳波計センサーを1個約20ドル(約2400円)で製造。精神集中の度合いや不安、緊張を読み取る。パットの巧拙にプレーヤーの集中力を反映させたゴルフゲームにも応用できるという。試作品は6月28日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で始まる「東京おもちゃショー2007」で世界初公開する。
一方、エモーティブ・システムズは18個のセンサーを搭載した精巧な家庭用ゲーム機向けヘッドセット(頭部に装着する入力機器)を来年発売する計画だ。複数の種類の笑いや瞬き、無意識の感情などを感知し、任天堂の「Wii(ウィー)」など最新ゲーム機用格闘ゲームなどを操れるようにする。同社はこの技術を、体がまひした障害者などが、仮想空間で自由に行動できるようにするためのシステムにも応用する考えという。
昨年、日立製作所の脳血流測定技術をアトラクションに採用して話題を集めたバンダイナムコグループによると「日本で脳波を利用した家庭向け玩具製品は聞いたことがない」という。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?