W51SHのワンセグ再生にも多機種に劣るポイントがある。ワンセグ対応ケータイのほとんどがステレオスピーカーを持ち、ステレオ放送の番組では広がりのある音声を聞くことができるが、このW51SHのスピーカーは1つで、モノラルの再生となる。
ただし、この1つのスピーカーが正面にあり、モノラルといっても聞きやすい音質が特長だ。ステレオスピーカー搭載機種のほとんどはスピーカーが側面や背面にあるため、クリアな音質の実現という意味ではいまひとつ。W51SHの正面スピーカーの音声は聞きやすく、音量も十分。実用面ではこちらのほうが適している場合もある。
そもそもワンセグはヘッドフォンや音声なしで視聴する機会が多くいため、スピーカーがモノラルであっても不便を感じることはないだろう。
ワンセグ機能以外にはデジタルラジオとFMラジオ機能を搭載、音楽再生もひととおり備え、LISMOのビデオクリップにも対応するW51SH。機能はひととおり網羅するものの、最近注目の2の機能を搭載しない。
1つはEZ FeliCaに非対応のためおサイフケータイは利用できない。特にこの春は首都圏では私鉄や地下鉄を含めて利用範囲が広がり、新機種で利用しようとしているユーザーには向かない。
また、auでも公式サイト以外のJavaプログラムが解禁された「オープンアプリプレーヤー」も搭載せずに非対応。他キャリアのように、自作や公式サイト以外で配布される各種プログラムの利用はできないことになる。
この2つの機能は非搭載とはいえ、この機能をまったく必要としないユーザーもある。おサイフとJavaプログラムをあきらめれば、W51SHはAQUOSの液晶で揃えたいユーザーをはじめ、回転液晶でワンセグを視聴したいユーザーにはおすすめだ。
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