最近のケータイの標準機能となりつつあるのが、Bluetooth機能だ。ワイヤレスで音をヘッドセットに飛ばしてコードレスで音楽を楽しみ、会話をすることも可能な機能である。もちろん、これはケータイで音楽を楽しむ環境が整ってのことだが、そうなると、本家デジタルオーディオプレイヤーとしても、負けてはいられないのではないハズである。
そんなことを思ってかどうかはわからないが、サムスン からBluetooth対応のデジタルオーディオプレイヤーが登場した。
とは言っても、以前にiPodとオークリーのサングラスをBluetoothで連動させるOAKLEY O ROKRを紹介していたので、新鮮味は薄いかもしれない。しかし、今回のYP-T9BABは、似て非なる機種なのである。
デジタルオーディオ本体にBluetooth機能が入っていることにより、音をヘッドセットに飛ばすだけでなく、データの転送やケータイ(Bluetooth対応)とも連携することができるので、これまでのデジタルオーディオにない利便性を誇っているのだ。
まずは、Bluetoothを使って、ヘッドセットに音を飛ばしてみた。今回ヘッドセットはJabraのBT620sを使用。本体とヘッドセットを連動させるには、ヘッドセットの電源を入れて、YP-T9BABのBluetoothの項目からヘッドセットのデバイスを検出する。
モニタにBT620sの表示が出たら無事検出完了だ。ヘッドフォンを端子に接続するよりは面倒だが、それほど難しいわけでもない。
肝心の音質だが、Bluetoothのヘッドセットで言われ続けているノイズは、あまり気にならなかった。ノイズがまったくないとは言い切れないが、曲数を犠牲にしてでもRAWデータで音を収録するような人でもないかぎり合格点だろう。
それよりもBluetoothの価値はやはりコードレスによる使い勝手と自由度だろう。実際に部屋で使ってみたが、テーブルの上に本体を置きっぱなしで、隣の部屋に行こうが、トイレに行こうが煩わしさがまったくない。
ヘッドセット側からも曲のスキップや音量調整程度の操作は可能だ。外出先での使用では、電車で座って使っているときは、動きがないのでコードありのヘッドフォンと使い勝手はあまりかわらないが、セットするまでの準備は格段の違いがあった。鞄の中から、絡まったコードを解きほぐしながら、セットする手間がないだけでも、ものすごく楽をしたような気になる。
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