マカフィーは4月26日、Windows上でステルスを可能にする技術に関し、ITセキュリティ専門家への理解促進をはかる白書「ルートキット Part 2: 技法入門」日本語版を発表した。この白書はルートキットに焦点を当てる白書の2刊目となる。
ルートキットは、トロイの木馬やワーム、ウイルスなどと同様、マルウェアに分類される一般用語で、自らの存在や活動を積極的にユーザーや他のシステムプロセスから隠す。ルートキットでは不正侵入の痕跡を隠す技術が使われているため、ルートキットを表現する際には「ステルス」(「こそこそした行為」を意味する英語)という表現が使われる。
マカフィーによると、Windowsで動作するステルスコンポーネントは過去5年で急激に増加した。2001年の時点で存在したルートキットはわずか27だったが、2006年には2400に達している。McAfee Avert Labsでは、「ルートキット技術は今後も浸透し、2007年末にはWindowsで動作するステルスコンポーネントは新たに2000以上発見される」と見ている。
「Rootkits Part 2: 技法入門」では、Windowsの基本的なセキュリティアーキテクチャを調査し、マルウェアの作者がファイルやプロセス、レジストリキーの隠ぺいに用いる方法を分析している。
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