我々は虚業ではない--「ギーク」と「スーツ」がコラボする新生ライブドア - (page 3)

島田昇(編集部) 小林 ミノル 鳴海淳義(編集部)2007年04月26日 17時12分

--新役員の方々とは、今後の方向性に向けてどんな話をされてきましたか。

出澤氏:分社化の前の週末に、みんなで集まってコーヒーを飲みながら、「それは違うんじゃない?それはそうじゃない?」みたいな話をぼそぼそっとしました(笑)。私自身、リーダーシップを発揮してやってきたというタイプじゃないので。

--お二人で飲んでいるときはどんな感じですか。

出澤氏:お互いにひどいんでね。飲むとアツいんです。

池邉氏:(出澤氏は)スーツを着てますが、ギークに理解がありますね。

出澤氏:ギークに憧れてるんでね(笑)。すごいところをいっぱい見てるし。10人いても解決できない大トラブルの案件も、池邉のような一人のスーパーエンジニアがいたら30分で片付けてしまうものなんです。『三国志』の世界でいえば、そういう人たちは「呂布」なんです。

池邉氏:そういう意味では考え方がギークっぽいですね(笑)。“人月でどう“とか、“人を倍に増やせばいい“とかそういう事は言わないですね。

出澤氏:でも、全体像を考える人間も必要なんです。ただ、それだけだと中規模のいい会社にはなっても、すごいものは出てこない。でも、こっち側のギークな部分があれば、世の中を変えるようなものが出てくる可能性がある。

--エンジニア以外の部署の人たちにはどのようにハッパをかけてますか。

出澤氏:うちはいままで技術が強いのに、会社全体のルックスや方向性にまぎれて、アピールしきれていないところがあったので、あえて“技術”というワードを使っているんです。再上場は正直検討段階に入っていませんが、理屈的には一回下に降りたので、新しく生まれかわった会社だと言っています。

 プログラマーって0を1にする人たちじゃないですか。でも1を2にしたり10にするのは、企画の人間で、それを20で売るのか18で売るのか決めるのは営業の人間なんです。もし、我々に強みがあるとしたら、優秀な技術者だけでなく、優秀なプロデューサーも揃っていることかもしれません。その両方を持っている会社は少ないんじゃないかなと。

 会社全体のあり方として、営業まで含めて、技術の事がわかっていて、「次に来るのはこれで、それをマネタイズするのはこれで」という感じで、チームワークが発揮できれば、非常に素晴らしいと思いますね。

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