Advanced Micro Devices(AMD)が、サーバ用プロセッサであるデュアルコア「Opteron」の3GHz版を発売開始した。
この新しい「Special Edition」モデルには「2222 SE」と「8222 SE」のモデルがあり、従来製品よりも高いパフォーマンスを発揮する一方で、消費電力は最大120Wとなっている。これに対し、通常の2.8GHz版Opteronは95W、2.6GHz版省電力モデルは68Wの消費電力である。
AMDのウェブサイトによると、1000個出荷時の単価はデュアルプロセッサシステム向けの2222 SEが873ドル、4〜8プロセッサシステム向けの8222 SEが2149ドルとなっている。これに対し、2.8GHz動作の「2220 SE」と「8220 SE」の1000個出荷時の単価は、それぞれ698ドルと1514ドルとなっている。
AMDの広報担当であるPhil Hughes氏は、同社が新しいプロセッサの出荷を開始したことを認めた。同氏によると、AMDは米国時間4月23日に公式発表を行う予定である。
Opteronプロセッサファミリにより、AMDの製品は、IBM、Hewlett-Packard(HP)、Sun Microsystems、Dellの4大サーバメーカー全社で、x86サーバの製品ラインナップに食い込んでいる。そのうちDell、Sun、HPはOpteronのSEモデルを採用している。
しかし、Intelは2006年、Opteronの競合製品であるデュアルコア「Xeon 5100」と4コア「Xeon 5300」で反撃に出た。eon 5300は、2つのデュアルコアチップを1つのパッケージに収めた製品。市場シェアの維持をはかるうちに、AMD製品の販売価格は下落した。
AMDは、2007年後半に発売が見込まれる4コアの「Barcelona」プロセッサに、失地回復の期待をかけている。しかし、同時期にIntelも「Tigerton」と呼ばれる4プロセッササーバ向けの4コア「Xeon 7300」プロセッサをリリースする予定で、さらに次世代の「Penryn」ファミリも控えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」