Microsoftは米国時間5月8日に予定している月例パッチリリースで、先日明らかになった「Windows Domain Name System(DNS)」サービスに関する脆弱性に対応する修正パッチを提供する計画だ。
Microsoftのセキュリティレスポンスセンターの職員であるChristopher Budd氏は米国時間4月17日、企業ブログにて、「現在開発状態であり、われわれは開発状況および状態を常に評価し、アップデートを検証している」と書いている。
Budd氏によると、Microsoftは現在133件のアップデートに取り組んでいるという。
Budd氏は、「Windowsサーバが現在サポートするすべての言語バージョンにつき1つとなる」と書いている。そして、「脆弱性から効果的に保護できるかどうか、開発したパッチを1つずつ検証する必要がある」と続けている。
この脆弱性が影響するのは、「Windows 2000 Server」と「Windows Server 2003」となっている。Microsoftは先ごろ、この脆弱性を悪用した「限定的な攻撃」をすでに確認していると警告していた。エクスプロイトコードが公開されて以来、この脆弱性を攻撃するNirbotの亜種が発見されている。
Windows DNSサービスへの攻撃は、細工を施したデータを送信することで行われる。DNSサービスは、文字ベースのインターネットアドレスと数字で書かれたIPアドレスを対応させるものである。今回明らかになった脆弱性はDNSのRPCインターフェイスに影響する。Remote Procedure Call(RPC)は、アプリケーションがネットワーク経由でリクエストを送信するのに利用されるプロトコルである。
DNSはネットワークインフラにおいて重要な部分であることから、Microsoftはパッチには細心の注意を払っている、とBudd氏は書いている。「これらのパッチを適応することで、修正しようとしている問題よりもさらにリスク高い問題を引き起こすことがないよう検証しなければならない」(Budd氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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