NTTは18日、三浦惺副社長(63)が社長に昇格する人事を固めた。和田紀夫社長(66)は空席だった会長に就く見通し。6月下旬の株主総会後の取締役会で正式に決める。1985年の民営化以降、NTT社長には事務系と技術系が交互に就任してきたが、事務系が2代続くことになり、慣例が崩れる。
和田社長は就任5年目。3期目の任期途中だが、中期経営計画の課題に掲げていた光ファイバー事業が軌道に乗りつつあることから、新体制に次期通信網の整備を委ねることにした。
三浦氏は、歴代のNTT事務系社長が務めた労務担当が長く、現在は固定電話と携帯電話の融合など次世代ネットワークの実用化など中期経営戦略の推進責任者。早くからトップ候補の本命と見られており、三浦氏が中心となって2010年度にNTT東西で光ファイバー回線3000万線の敷設など中計の達成を目指す。
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【プロフィル】三浦惺
みうら・さとし 東大法卒。1967年日本電信電話公社(現NTT)入社。96年取締役、常務、99年NTT東日本副社長、02年社長、05年6月からNTT持ち株会社副社長。広島県出身。
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