日産自動車、日本電気(NEC)、NECトーキンの3社は4月13日、オートモーティブ・エナジー・サプライ株式会社(Automotive Energy Supply Corporation:AESC)を共同で設立することを発表した。同社は電動自動車用リチウムイオンバッテリーメーカーとして、2009年度までに全世界の自動車産業関連メーカーへの供給を目指す。
AESCの資本金は4億9千万円で、2007年4月末までに操業を開始する予定。同社はハイブリッド車、プラグイン・ハイブリッド車、電気自動車などの電動自動車を対象とした高性能リチウムイオンバッテリーの開発およびマーケティングを展開し、1年後には量産を視野に入れて各社の協力関係をさらに強化する予定だ。
NECとNECトーキンが自動車用大容量ラミネート型電池技術の提供と生産を担当し、日産は電動自動車に適応する電池モジュールパックの技術を提供する。AESCは自動車用の高性能リチウムイオンバッテリーを主力商品とし、独立企業として日産以外の自動車産業関連メーカーへの販売も目指す。
日産副社長のCarlos Tavares氏は、「日産独自のハイブリッド車を2010年までに投入し、2010年代の早い時期に次世代の電気自動車などを投入する予定だ。コストと台数が新技術を浸透させる上での大きな課題だが、専門会社を立ち上げることで、日産はAESCを通じて原価低減と量産に直接対処できるようになる」と語った。
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