アップル、「Boot Camp」ベータ版の使用期限を明らかに

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年04月11日 13時35分

 Appleが提供する「Boot Camp」のベータ版を用いてMacにWindows用のパーティションを設定しようと考えている場合は、このベータ版ソフトウェアに付随するライセンス規約に注意した方がよいだろう。

 Appleのウェブサイトに掲載されているライセンス規約によると、同ソフトウェアのライセンス有効期間は、AppleがBoot Campの正式版をリリースするまで、または9月30日までのいずれか早い方であるという。

 2006年4月にパブリックベータ版がリリースされたBoot Campにより、IntelベースのMacに独立したWindows用のパーティションを設定し、WindowsとMac OSのどちらでも起動することが可能となった。Appleは、2007年3月にBoot Campをアップデートし、「Windows Vista」のサポートを追加した。また同社は、同ソフトウェアの正式版を、2007年春中に発表予定の次期Mac OS X「Leopard」に搭載する予定だと述べた。

 問題はAppleがMac OS X「Tiger」ユーザー向けにBoot Campの正式版をリリースするかどうかを発表していない点である。AppleがBoot CampのTiger版を有償で提供する予定だといううわさは以前からあった。

 いずれにせよ、Appleによると、ベータ版を用いてWindowsパーティションを設定済みのユーザーが正式版を購入しないからといって、そのパーティション上のファイルが突然使えなくなることはないという。ただし正式版を購入しない場合、何らかの問題が生じる可能性があり、提供されるサポートは限定される予定だ。

 Appleの広報担当であるLynn Fox氏はCNET News.comの問い合わせに対し、「ユーザーがMacにインストールしたWindowsは、Boot Campのライセンス期間を過ぎても動作する」と答えた。しかしFox氏は、Windowsパーティションの設定および管理を支援する「Boot Camp Assistant」ソフトウェアは、ベータ版のライセンス期限が切れると動作しないと述べた。またFox氏によると、Appleはベータ版を使用するユーザーに対しては今後、ドライバアップデートを提供しないという。

 Boot Camp Assistantソフトウェアのベータ版は、ユーザーがWindowsパーティションを削除するための簡単な方法を提供するため、これが動作しなくなるという事実は大きい。Boot Campを使わずに削除する方法も存在するが、より複雑で、困難な作業となる可能性がある。

 Current AnalysisのリサーチディレクターであるSamir Bhavnani氏は、「パーティションを作成し管理する機能は重要である」と述べた。例えば、Bhavnani氏によると、同ソフトウェアのユーザーは最初、Windowsを試用するために小さなWindowsパーティションを作成し、後にWindows Vistaや「Office 2007」にアップグレードした際に、Windowsパーティションをもっと大きくしたいと思うかもしれないという。

 「最もよく必要になる操作が、パーティションのサイズ変更だろう」と同氏は述べた。

 Boot Campは、主要なターゲット市場である小規模ビジネス向けにAppleが展開する戦略において、特に重要である。Bhavnani氏は、「小規模ビジネスにとってBoot Campは、Macを購入し移行するか、しないかという決断における決定要因になる」と述べた。

 またBhavnani氏は、AppleがTigerのユーザーをそのまま置き去りにはしないことを期待すると述べた。

 「Appleは顧客の声を尊重する企業だ」とBhavnani氏は述べた。「この件に関する悪い評判を耳にしたり、ユーザーがアップグレードする準備ができていないという印象を受けたりした場合は、同社はきっと何らかの形でユーザー向けサポートを提供するだろうと私は確信している」(Bhavnani氏)

 AppleがIntelベースのチップを搭載するようになって以来、AppleのハードウェアにWindowsとMac OSの両方が稼働できるようになった。いずれかのOSを稼働することができるBoot Campに加え、両方のOSを同時に稼働可能なParallelsの仮想化ソフトウェアも多くのユーザーに支持されている。

 Parallelsは2007年2月にもアップデートされ、Vistaのサポートとともに、新機能「Coherence」が追加された。同機能は、Windowsプログラムを、Windows用の別の画面上で実行するのではなく、通常のMacソフトウェアと同じように実行しているように見せるものである。仮想化を専門とするVMwareも同社のソフトウェアのMac版を開発中である。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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