新しいエグゼクティブカウンシルはSAP幹部によって構成され、Kagermann氏の直属となる。SAPの取締役会に報告を行う同エグゼクティブカウンシルは、自社の2010年の目標に向けた顧客対応の迅速化やビジネスの拡大を目指した製品およびマーケティングの戦略を実践していく。同エグゼクティブカウンシルを構成する幹部はKagermann氏の指揮下に入る。
あるアナリストは、今回の発表とAgassi氏の辞任の速さに驚きを見せたが、同社はこの難しい変化を何とか切り抜ける見通しだ。
AMR ResearchのアナリストJohn Hagerty氏は、「最近の技術をこれまで主唱してきたのはShaiだったが、彼の背後には多数の人がいた。新リーダーは出てくる」と語っている。
Kagermann氏がさらに2年SAPにとどまる計画であるため、エグゼクティブカウンシルのメンバーも新しい役割に慣れ、同社のトップは安泰だろう、とHagerty氏は加えた。
一方、Agassi氏は代替エネルギーに目をつけている。
Agassi氏は声明のなかで、「新しいチャンスを心待ちにしており、代替エネルギーや環境政策の問題、そしてイスラエルの将来など、自分にとって重要な問題に取り組んでいる」と述べた。
Agassi氏の移動先の会社について具体的な計画は何も発表されなかった。だがPlattner氏によると、この若い幹部は、どこかの企業に移るより代替エネルギー関連の会社を立ち上げる可能性が高いという。
Plattner氏は、「Shaiは(SAPのCEOを務める)ほかにもいろいろやりたい、と日ごろから話していた」と語っている。
SAPによると、Agassi氏は引き続き同社の監査役会会長専任コンサルタントを務めるという。同氏は技術、革新、競争のトレンドなどに関するアドバイスを提供するとともに、パロアルトにある同社キャンパスにもオフィスを残す。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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