Microsoftは米国時間3月14日、PC向けLIVEサービスの一環として「Games for Windows - LIVE」の内容とその公開日を正式に発表した。同サービスは5月8日に開始する予定。
「Windows Vista」を使うゲームユーザーは、「Xbox 360」ユーザーと同様に、5月8日から「ゲーマースコア」やゲームの「実績」などのプロフィールを確認したり、友人を一覧表示したり、テキストや音声メッセージを送信できるようになる。
Microsoftは、同社会長のBill Gates氏が「LIVE Anywhere」の概念を発表した2006年の「Electronic Entertainment Expo」(E3)以来、「Xbox LIVE」のようなサービスをPCゲームユーザー向けにも提供することに力を注いできた。
Gates氏によると、このサービスは携帯電話、PC、Xbox 360を、共通のアカウントで結びつけ、そこでゲームユーザーの統計情報を記録したり、友人をリストしたり、デバイス間でメッセージを送受信したりすることをアイデアとして持っているという。
同サービスは基となるLiveサービスの拡張であるため、Xbox LIVE会員は自動的に無償でGames for Windows - LIVEの機能を利用できるとMicrosoftは語っている。
Games for Windows - LIVEの利用料は2種類用意されていて、「Silver」会員は無料、「Gold」会員は年間49.99ドルとなっている。Gold会員とSilver会員では受けられるサービスが異なる。Gold会員はSilver会員の標準サービスをすべて受けられるほか、友人別もしくはスキル別のマッチメイキングやクロスプラットフォームでのゲームプレーなどが可能となっている。
5月8日の同サービスのリリースに合わせて、Windows Vista対応版の「Halo 2」も登場する。5月以降には、MicrosoftのFASA Studioが、Xbox 360とVistaの両ユーザーが対戦もしくは連携できる「Shadowrun」というゲームを6月にリリースする計画だ。Microsoftはまた、「Xbox Live Arcade」のヒット作「Uno for Vista」をクロスプラットフォームプレーに対応して2007年中にリリースすることを計画している。
Games for Windows - LIVEには立ち上げ当初は、Xbox LIVEの「Marketplace」に相当する機能は用意されないが、MicrosoftはLIVEの仕様や機能を徐々に拡張していく計画だ。Xbox LIVEのマーケティングマネージャーであるAaron Greenberg氏は、「今のところは最も重要な部分、つまりほかならぬゲームに重点を置いている」と語っている。
Microsoftによると、Vistaを使ったGames for Windows - LIVEの使用感は、Xbox LIVEのものと良く似たものとなり、「Xbox 360 Controller for Windows」のガイドボタンも同様に使用可能であるという。
Greenberg氏は、「Xboxで慣れてきたコミュニティ機能はすべて、PCでも同じ見た目や使用感になる(予定だ)」と述べ、「同じサービスで、同じ見た目や使用感を提供するというアイデアだ」と語った。
Microsoftは、Xbox LIVEとGames for Windows - LIVEを結びつけることは、ゲームの作り方について開発者の考え方を変えることを促進したい意向だ。Games for Windows担当ディレクターであるKevin Unangst氏によると、例えば、PCユーザーとXbox 360ユーザーがリアルタイムストラテジーゲームで同じチームを組むことも可能だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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