Microsoftが非公開企業Tellme Networksを買収する見込みであることが、CNET News.comの入手した情報から明らかになった。Tellmeは、音声認識とインターネットの2つの世界の橋渡しをする製品を開発するメーカー。
両社の計画に詳しい情報筋によると、買収は今週中にも発表される見通しだという。
カリフォルニア州マウンテンビューに本拠を構えるTellmeは、インターネットの情報を電話で入手できるようにするサービスが最も有名。そのほかに、データや番号案内を電話の音声で自動応答するサービスを企業に提供する。
Microsoft関係者に問い合わせたところ、噂や憶測にはコメントしないという回答が返ってきた。Tellmeの広報担当Megan Dyer氏は、「われわれは依然として株式非公開の独立した企業だ」と述べ、Microsoftとの話し合いの有無についてはコメントを控えた。
Tellmeは、ユーザーが欲しい情報を音声入力すると、そのデータが携帯電話に送信されるプログラムをはじめ、携帯電話向けの新プロダクトも多数テストしてきた。ほかにも、「サンフランシスコのピザ」といったリクエストをテキストメッセージでTellmeに送信すると、選択肢をテキストメッセージで受け取れるというプログラムがある。
Microsoftは、テレフォニーとデータ通信が交差する世界に大きく力を入れてきた。Microsoft Business DivisionのプレジデントJeff Raikes氏は最近のインタビューのなかで、携帯端末が果たす役割や、音声とデータの融合の可能性について話した。だが、同氏もMicrosoftがTellmeを買収するとの憶測については具体的なコメントを控えている。
買収がまとまれば、Tellmeの業務はRaikes氏が統括するMicrosoftの事業部に組み入れられるとみられる。Tellmeは約320人の従業員を抱え、Netscapeの元技術担当バイスプレジデントMike McCue氏が最高経営責任者(CEO)を務める。
Tellmeは2006年に新規株式公開を実施するものと見られていたが、公募が行われることも、公開に先立って必要な書類が証券取引委員会(SEC)に提出されることもなかった。最近は買収の噂が絶えず、買収元としてGoogleやMicrosoftの名が挙がっていた。
同社は、直近の2000年10月を含め、何度かベンチャーキャピタルから資金を調達しており、これまで2億3000万ドル以上を集めている。経営は黒字だという。
同社には、Microsoft元幹部のBrad Silverberg氏も出資している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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