Appleは米国時間3月5日、同社のメディアプレーヤーソフトウェア「QuickTime」の重大なセキュリティ脆弱性8件を修正するアップデートをリリースした。
Appleはセキュリティ警告の中で、同脆弱性はMacとWindows PCの両方をサイバー攻撃の危険にさらすものであると述べた。Appleによると、どのケースにおいても、攻撃者が悪意のあるファイルを作成し、それをQuickTimeで開かせることにより同ソフトウェアを実行するコンピュータの完全な制御を得る危険性があるという。
問題は、QuickTimeが数種のフォーマットを扱う方法に存在する。Appleの警告によると、今回のセキュリティアップデートにより、同ソフトウェアがQuickTime、MIDI、3GP、PICT、QTIFの各種ファイルを扱う方法における問題が修正されているという。
QuickTimeの修正版はバージョン7.1.5となる。同最新版では、これらの修正とともに、いくつかの機能が改善されているとAppleは述べた。アップデート版はAppleのウェブサイトか、またはAppleのアップデート機能からダウンロードできるという。
AppleはQuickTimeのパッチを定期的に発行している。同社は2007年1月には、「Month of the Apple Bugs」プロジェクトの一環としてゼロデイ脆弱性に対する修正をリリースしている。
セキュリティ専門家らはここ数カ月、QuickTimeなどのアプリケーションに対する調査をますます強化している。OSのセキュリティが高まったことから、メディアプレーヤー、インスタントメッセージツール、ウイルス対策ソフトなどの広く使用されるプログラムが、ハッカーらの攻撃対象となっていると専門家らは指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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