ゲーム業界に特化した世界最大のイベントGame Developers Conference(GDC)が、カリフォルニア州サンフランシスコで今週開催される。同イベントには、ビデオゲーム業界関係者多数が参加するとみられている。
「ドンキーコング」「マリオ」「ゼルダの伝説」の開発で伝説となった任天堂の専務である宮本茂氏など、大物たちの基調講演は多くの聴衆を集めると予想されている。
カンファレンスディレクターのJamil Moledina氏は、「宮本氏などが登場する劇的な基調講演が行われ、業界全体に焦点が当てられるなど、今やGDCがその本領を本格的に発揮し始めている、との認識があることは間違いない」と語っている。
これらの基調講演から、数十種類のパネルディスカッションやワークショップセッションまで、業界の専門家らにとってもGDCに出席する理由は多い。だが、E3がその規模を大幅に縮小していることから、2007年のGDCは特に精力的な商談を進めるチャンスの場にもなるはずだ。
これまでゲーム業界の主力イベントだったE3は、2007年の参加者を6万人から約5000人へと削減し、業界最大の出会いの場としての称号をGDCに譲り渡している。2006年に1万2500人の専門家が集まったGDCだが、2007年にはさらに多くの参加者が集まることは確実だと、Moledina氏は話している。
GDCは、一流ゲームメーカーのための情報交換の場として、次の年に向けたビジネスの仲介役を長年務めてきた。
Microsoft Casual Gamesのビジネス開発マネージャーKim Pallister氏は、「ゲーム業界でビジネス開発をしているが、商談の大半はこの会場の会議室や通路で決まる」と語る。
Pallister氏は「でもそれだけではない。個人的にも喜んで自腹でも参加したいと思わせるイベントだ」と語っている。
GDCの醍醐味はワークショップや即席の商談の場だけではないとする意見には、ほかの参加者も同意する。
長年オンラインゲームの開発に携わってきたPatricia Pizer氏にとっても、GDCはゲーム開発に関する最新の思考や展開に遅れずについて行くための機会提供の場だった。
Pizer氏は従来から業界内の友人や知人が集まる場を主催してきたが、ここ数年はGDCの特性に変化が見られるという。
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