コンピュータおよびプリンタメーカーのHewlett-Packard(HP)は米国時間2月20日、売上高と純利益がともに上昇した決算を発表した。直近の四半期で業務全体的が成長したのが要因だという。
同社(本社:カリフォルニア州パロアルト)によると、米国時間1月31日締めの2007年度第1四半期決算は、純利益が12億ドル(1株あたり42セント)から26%増の15億ドル(1株あたり55セント)に達したという。売上高も、227億ドルから251億ドルへと11%増加したという。
同社PCグループの売上高は17%増の87億ドル、同ソフトウェアグループの売上高はMercury Interactive買収によって活気づき81%増の5億5000万ドルだったという。同社はさらに、特定社員向け年金プランへの出資を終了し、これにより生じる5億ドルを早期退職プランに振り向け、代わりとして、より収益性の高い401kプランを提供する、と発表した。
CEOのMark Hurd氏は報道陣との電話会議のなかで、利幅の増加と、幅広い分野で売上高が増加したことを指摘し、「また堅実な決算を計上し、今年も素晴らしいスタートを切ることができた」と述べた。さらに、同氏は今四半期の財務指標も引き上げ、これで6四半期連続の上方修正となることを語った。
一時的な費用を除くと純利益は1株あたり65セントとなり、これはThomson First Callが集計したアナリストの平均予想を3セント上回る。さらに売上高についても、アナリストが予想した243億ドルを約8億ドル上回ってきた。
しかし、Sanford C. BernsteinのアナリストToni Sacconaghi氏は2月16日のレポートのなかで、HPの出した利益指標は概して控えめで、投資家もそれを加味し始めている、として注意を促していた。したがって、HPはアナリストが予想する1株あたりの予想利益を実質的に超えてくる、というのが多くの予想だったという。
事実、HP株価は時間外取引で53セント(1%)安の42.60ドルとなった。
HPはまた、2007年度第2四半期の売上高を245億ドルと予想している。これは、241億ドルというアナリストの予想をわずかに上回る数字。Hurd氏によると1株当たり利益は63〜64セントになる見通しで、こちらは63セントというアナリストの予想と一致する。
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