Googleがゲーム内広告のAdScape Mediaを2300万ドルで買収する意向だと、匿名希望のある消息筋が米国時間2月16日に明かした。
GoogleとAdScapeの担当者はそれぞれ「憶測やうわさ」へのコメントは差し控えるとしてコメントを避けている。
GoogleはAdScapeを買収すれば、成長著しいビデオとインターネットゲーム分野への広告配信技術を新たに獲得することになる。Parks AssociatesやYankee Group Researchの予測によると、ゲーム内広告市場の売上は、2007年に2億ドル、2010年に7億ドルに達する見込みであるという。
Googleにとって最大のライバルはMicrosoftだろう。Microsoftは2006年、ゲーム内広告プロバイダ大手のMassiveを買収している。アナリストによると、ゲームコンソールXbox 360と対応ゲームソフトの売れ行きが順調なMicrosoftが、この分野ではGoogleに対して優位に立っているとアナリストらは述べる。
アナリストはIGA WorldwideやDouble Fusionなど他のゲーム内広告会社について、AdScapeよりも大規模で後ろだてとなるベンチャーキャピタルも多く、結果的に買収費用が高額になるだろうとしている。
Yankee GroupのプログラムマネージャーMichael Goodman氏は先々週、AdScapeを同業他社と比較して「技術を持っているが市場での存在感が小さいため、買収費用をかなり抑えられる」と述べている。
サンフランシスコに本拠を置くAdScapeのマーケティング担当バイスプレジデントEva Woo氏によると、同社は特許を1件所有し、15件を申請中だという。同社はNortelの元エンジニアDan Willis氏がオンタリオで起こした企業で、会長のBernie Stolar氏はSega AmericaとSega Entertainmentの社長を歴任している。
Googleはここ18カ月、紙媒体やラジオなどの広告市場へ意欲的に進出している。同社のオンライン自動広告配信システムは高いパフォーマンスを発揮し、2006年第4四半期の利益は前年比3倍近くまで増えた。
GoogleによるAdScape買収のうわさは、2007年1月にThe Wall Street Journalが報じて以来ささやかれ続けてきた。2月8日にはRed Herringが、両社が買収契約に合意したと報じている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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