好みのウェブサイトを発見、推薦できるブラウザプラグインを提供するStumbleUponは、同社の「Stumble Video」サービスに、任天堂の人気ゲーム機「Wii」で動画コンテンツを検索、閲覧できる機能を追加した。
およそ200万人の登録ユーザーがいるとされるStumbleUponは、以前閲覧したページに対してユーザーが判定した好き、嫌いの結果に基づいて、ウェブサイトをランダムに推薦するツールバーをダウンロードの形で提供していることでよく知られている。また同社は、5年前の設立以来、Stumble Videoというサービスも展開している。これは、YouTubeのようなサイトからオンラインの動画を推薦したり見つけ出したりできる類似の機能を持つサービスだ。
今回改良されたStumble Videoは米国時間2月13日からのサービス開始で、Wiiに対応する「Opera」ブラウザ専用のインターフェースを備えている。ユーザーは、自分のWiiからStumbleUponの動画検索機能とチャンネルメニューを操作して、動画の判定や推薦を行い、過去の判定結果に沿う他の動画を「発見」することができる。これは、DVDレンタルサイトのNetflixの持つお勧めサービスに似た機能だ。
また、StumbleUponはWiiと関連のない機能についてもサービスの改良を行っているが、特に注目されるのは、Stumble Videoと元来のツールバーを完全に統合させたことだ。同社の創設者Garrett Camp氏とDave Feller氏からCNET News.comが取材したところでは、最終的には、インターネットと家庭のテレビをつなげる役割をする無線接続可能な各種の機器で、Stumble Videoを利用できるようにしたいと考えているようだ。
Wiiを単なるゲーム機ではなく、リビングルームのメディアセンターとして機能させる製品が相次いで発表されているが、StumbleUponの対応はその最新の例だ。Wiiをフィットネス機器だとうたっている例まであるが、Wiiは、ブラウザが利用できることで、ニュースを読んだりや天気予報を見たりするといった日常的な作業に利用できる特徴を持つ製品として発展している。実際、音楽プレーヤーなどのサードパーティー製アプリケーションが、Wiiで利用できる製品として登場し始めている。
この間、人気の高い任天堂のゲーム機であるWiiの販売は好調を維持しており、後を追うライバルであるソニーの「PLAYSTATION 3」(PS3)を引き離している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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