携帯電話専門テレビ局「Qlick.TV」を運営するフロントメディアは2月7日、視聴登録会員数が70万人を突破したことを記念して「モバイル動画CM」の認知効果調査の結果をまとめ、発表した。
調査結果によると、モバイル動画CMへの3〜5回の接触で急激に認知率が上がり、6回で73.2%の認知率に達することが明らかになった。
また、PC動画CMで同じ認知率に達するには、8〜10回の接触が必要となり、モバイル動画CMはPC動画CMと比べて、より少ない接触回数で認知される特性がある。なお、PC動画CMの認知率は、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が2006年4月にGyaOと共同で行った「インターネットにおけるGyaOモニターを使った定量調査」に基づいている。
さらに、モバイルCM動画ユーザーは42%が10代の若者であり、アニメや音楽番組が人気であるという特徴があげられる。この層はテレビと異なる視聴傾向を持ち、情報を得る手段としてテレビやPCよりも突出して携帯電話が強く、PC所有率は4割未満しかない。
この層はテレビCMはもとより、ネットの検索窓へ誘導するテレビCMやPC動画CMによってもリーチできず、モバイル動画CMでこそリーチできると推定される。
フロントメディアでは70万人という会員数から、Qlick.TVがすでに10代に強いマスメディアと呼べる規模に達していると判断し、CM認知効果データを公表することが今後のモバイル広告における指標の1つとなると考えて、公表にふみきったという。なお、Qlick.TV登録会員数は、3月中に100万人に達成する見込みとしている。
今回の調査は、1月22日から2月7日にかけて、NTTドコモユーザーにおけるQlick.TV視聴登録者を対象に行われた。有効回収サンプル数は3745人で、うち大手飲料メーカーA社CMの視聴者数は1333人という結果が出た。男女比率は58%:42%。地域比率は関東39%、関西15%、九州・沖縄11%、東海9%、東北7%。
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