新しい仮想化技術であるKernel Virtual Machine(KVM)モジュールがLinuxに正式に組み込まれた。KVMは現在、Linuxの生みの親で、同OSの開発を指揮するLinus Torvalds氏が米国時間2月4日にリリースしたLinuxカーネルのバージョン2.6.20に組み込まれている。
メーリングリストへの投稿の中で、Torvalds氏はバージョン2.6.20の変更を要約して「多くの要素を詰め込み、徹底的に見直し、KVMを追加した」としている。
KVMとは別のオープンソース仮想化マシンである「Xen」は、すでに広範にわたって開発されていて、Linuxの一部のディストリビューションに搭載されている。Xenと同様、KVMはWindowsとLinuxの両OSを起動できる。KVMを利用するには、Advanced Micro Devices(AMD)やIntelの最近のx86プロセッサに搭載された、ハードウェアレベルで仮想化をサポートする機能が必要になる。AMD、Intelはハードウェアレベルで仮想化をサポートする技術をそれぞれ「AMD-V」「IVT」と呼んでいる。
仮想化は広い意味をもつテクノロジだが、最近は、1台のコンピュータで複数の独立したOSを稼働する機能を意味することが多い。これは、より少ないサーバをより効果的に使用して作業を集約する際や、変化する作業負荷に合わせてより容易に設定し直すことが可能なデータセンターを構築する際に役立つ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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