報道によると、Googleでは、コンピュータに書籍をダウンロードし、BlackBerryのようなモバイル端末で読めるようにする計画だという。
英The Times Onlineの報道によると、この取り組みは、世界の図書館にある蔵書をスキャンしてデジタル化する「Google Book Search」プロジェクトの下で進められるという。Google Book Searchプロジェクトは、出版社や作家らが著作権の侵害を訴えるなど、これまで物議をかもしてきた。
欧州でGoogle Book Searchに取り組むディレクターのJens Redmer氏は(The Times Onlineの記事の中で)「休暇に出かける旅先の情報を借りたり、書籍の中のある章だけを買ったりしたいというニーズもあるかもしれない。本の読まれ方を決めるのは、読者だ」とコメントしている。
電子書籍の分野ではまだ、これといって大きく成功している企業はない。Googleの取り組みが、電子書籍の分野を切り開くことになるのだろうか。
以下がこのニュースに対するブログコミュニティーの反応である。
「Googleが書籍のダウンロードビジネスに参入すれば、電子書籍は注目を浴びることになるだろう。しかし、だからといって電子書籍が突然ブームになるとも考えられない。Googleは検索には長けているが、電子書籍の分野ではとても苦労するだろう」--Mark Evans
「大きな枠組みで捉えると、Googleによる電子書籍の小売り業参入はE Inkの技術を採用した電子書籍リーダーの登場よりも、はるかに重要な意味を持つかもしれない。PDAや携帯電話、デスクトップを表示装置とする市場が今も残っているのだから」----TeleRead
「Googleは、印刷された全ての書籍を検索可能にしたがっているとして、多くの人々から非難を浴びている。懸念を表明しているのは、著作権の問題や盗作を気にする人たちだ。ここで興味深いのは、Googleのシステムのおかげで、売り上げが向上したと発表している出版社がいくつか存在することだ。もう1つ言わせてもらうと、現在の電子書籍に採用されている役立たずなDRMの仕組みより良いものが出来上がるに決まっているのだから、やはり自分はGoogleを応援したい」--GottaBeMobile
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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