小売各社は、来週のVistaの発売に向けて盛り上げようとしているが、どうやら「深夜の行列」は最小限に抑えられそうである。
CompUSAは、Vistaが発売日になると同時に購入できるよう、米国時間1月30日は深夜営業を計画している。Best BuyとCircuit Cityも一部の販売店で深夜営業を予定しているが、それ以外の両社店舗や上記3社以外の小売業者は通常営業を計画している。
これは、最新OSを求める人々の行列が何ブロックにもわたってできた、歴史的ともいえる1995年8月の「Windows 95」が発売された時の状況とは比べ物にならない。しかし、小売業者がVistaをあてにしていないということではない。新OSは2006年のホリデーショッピングシーズンには間に合わなかったが、かき入れ時でない1月であっても、消費者を引き付ける特別な力があることを小売業者は期待している。
Circuit CityのバイスプレジデントであるElliot Becker氏は、毎年小売店にとって最盛期となる感謝祭明けに言及して「ブラックフライデーに合わせた発売のようにはいかないだろう。しかし、それでも市場に大きなインパクトを与えると思う」と述べた。
売り出しにもっとも熱心で全店舗が深夜販売を行うCompUSAは、熱狂的なファンにVistaの一番乗りを約束したいのだという。
同社のテクノロジサービス部門シニアディレクターであるCarlos Fojo氏は「収益増加の(勝負)には5年に1度の好機だ。イベントを行い、注目を集め、売り上げを伸ばす好機でもある」と述べた。
新OSであるVistaの発売はWindows95のときほどのアピールにはならないかもしれないが、Microsoftには今回、同時進行させている計画が2つある。まずなによりも、Officeの新バージョン「Office 2007」が同時リリースされる。さらに、VistaをプリインストールしたPCの発売と同時に、リテール版も小売店に並ぶ。Windows XPのときは、2001年9月にプリインストールPCが出回り始めた一方で、リテール版は10月まで発売されなかった。Microsoftはすでに、VistaとOffice 2007の企業向け販売を2006年11月に開始している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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