Google Earthの航空写真を利用したテロリストがバスラの英軍基地をピンポイント攻撃したという証拠が発見されたことを受け、Googleがイラクの軍当局と話し合いを続けていると英国Daily Telegraphが伝えている。
Daily Telegraphのサイトに掲載された記事によると、制圧したテロリスト宅で押収した書類の中にGoogle Earthから取り出した画像のプリントアウトがあり、建物、テント、便所、軽装甲車両などが写っていたという。ある画像の裏には、Staffordshire Regimentの兵士1000人が配置されたShatt Al Arab Hotelの正確な緯度と経度が書き込まれていた、と記事は述べている。
Royal Green Jackets部隊のインテリジェンスオフィサーは「英軍の見解では、これはテロリストが攻撃を計画していた証拠だ。テロリストは、テントなど防御の弱い場所を特定するためにGoogle Earthを利用しているのだと考えている」と述べた。
Googleのスポークスマンは、衛星地図情報は「良いことにも悪いことにも」使えるもので、アクセス方法も多様なのだと説明する。同スポークスマンは「もちろん、政府の要請にはいつでも耳を傾ける用意があり、イラク駐留英軍との間にも窓口は設けた。ただし、彼らと話し合ってきたことについて、われわれで協議する準備が整っていない。しかし、要請には耳を傾けているし、敏感に対応している」と述べた。
Basra Palace基地を拠点とするRoyal Green Jacketsの兵士たちは、Google Earthの航空写真を利用した攻撃によって負傷者が出た場合、Googleの告訴を検討するだろうと話した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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