確かにGoogleでは両者が共存しています。社内では、オープンソースベースのディストリビューションの上で多くのソフトウェアが動いています。その中には公開予定のないものもたくさんあります。
Javaはかなり使っていますから、オープンソース化はよいニュースです。これはSunにとって、非常によい決断だったと思います。Googleにとっては--ソフトウェアの提供方法やGoogle.comでの見せ方に関する限り、Javaがオープンソースかどうかはあまり関係ありません。それでも、SunがJavaをオープンソース化したことは歓迎しています。
もちろん、柔軟性は増します。Javaにバグを発見したら、以前はとても大変でした。Sunと特別な契約を結んでいなければ、自分たちのJavaにパッチを当てることもできませんでした。われわれはそのような契約を結んでいましたが、今ではSun自身を通して、こうしたパッチをはるかに簡単に提供できますし、望むなら、コミュニティに提供することもできます。
当社にとっては柔軟さに尽きます。オープンソースソフトウェアのすばらしいところは、誰の許可も得ずにオペレーティングシステムに変更を加えられることです。誰の許可も得ずにデータベースに変更を加えられることです。クライアントごとにライセンス料金を支払う必要もありません。これはコスト削減の面だけでなく、柔軟性やスピードの面でも非常に重要です。
コンピュータで好きなことができるというのは、すばらしいことです。敵であれ、味方であれ、われわれをとめようとする人は誰もいません。これはすごいことです。この点に、もっと多くの企業が気がついてほしいと思います。ソフトウェアを所有するためには、取得金額をはるかに上回るコストがかかります。ソフトウェアを購入する時は信頼できる相手を選ばなければなりません。相手はこちらを知っており、ビジネスを減速させることもできるからです。パートナーは慎重に選ぶ必要があります。オープンソースのよいところは、自分が自分のパートナーになれることです。
もちろんです! ランク機能は絶対に公開できません。これは「隠蔽によるセキュリティ(security through obscurity)」とか、その手の妄言とは違います。これらのテクニックそのものが戦いの一部なのです。暗号自体を公開するのではなく、暗号キーを公開することに近いと言えるかもしれません。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」