ユミルリンクは1月10日、XMLを基本構造に用いたシステム間において、第三者からの情報閲覧や改竄を防止し、セキュアなデータ通信を実現する「情報交換システム」「情報通信端末」「情報交換方法」に関する米国特許を取得したと発表した。
この特許は、特にXMLで記載されたプログラムに対し、特定の分割ルールに基づいて複数の疎結合情報に分割する。分割ルールと疎結合情報は複数の伝送経路によって送信されるため、データ通信時の情報を保護することができる。また、データ送信時にはXML内で定義したネーミングルールを書き換えるため、万一情報が漏洩した場合にオリジナルの情報の推定が困難となる。
このため、会員情報やポイント情報などの重要な情報を扱うコミュニティやポータルサイトなど、複合的なシステムにおいてデータを安全に受け渡すことが可能となる。またXMLはWeb 2.0サービスに必要不可欠なため、有効な暗号化技術としている。格納したデータそのものを暗号化することができるため、ウェブサイトで直接データを入力する場合にも、SSLなど従来の対策と併用することでセキュリティを強固にできる。
ユミルリンクでは、この技術を同社の情報配信関連の既存製品への適用や、外部企業との連携および今後開発を計画しているデジタルブック形式で収集したコンテンツを組み合わせて表示するマッシュアップシステムへの実装を検討している。ユミルリンクでは、日々進化するインターネットセキュリティの脅威に対し、企業がより安全なサービスを提供していくための研究および技術開発に努めていくとしている。
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