オーバーヘッド型ヘッドフォン最大の問題点はやはりその大きさ、携帯性である。このレビューでもさまざまなオーバーヘッド型が紹介されているが、どれもコンパクトに収納できることも売りにしている。そういった点では、HP-NC22は今ひとつの印象だ。一応、折りたたみ式にはなっているのだが、ハウジング部が90度回転する程度で、ヘッドバンド部を含めた全体的な大きさはあまり変化がない。
専用のキャリングケースが同梱されているものの、持ち歩くには、かなりのスペースを鞄の中で占めてしまう。同社のオーバーヘッド型ヘッドフォンには、コンパクトにたためるタイプがいくつも存在しているので、その技術を応用してほしかったところだ。
一転して使用状態は、快適で使いやすい。ノイズキャンセル機能がハウジングに内蔵されており、使用電池も単4電池1本と左右のバランスを崩すことなく装着することができる。耳を抑えるパッドの力加減も絶妙で長時間の使用でも問題なく使用できる。ケーブルも0.5mの接続コードと1mの延長コードがそれぞれ独立している。
このほか、同梱されているものとしては、定番の航空機用アダプタとステレオ標準プラグがあり、さまざまな使用場面に対応できそうだ。
ノイズキャンセリング機能や音質では、まったく問題はないが、使用していないときの持ち運びについては、考えさせられてしまう部分はある。どちらかというと、携帯するよりは、据え置きでの使用に適しているだろう。例えばオフィスでのボイスレコーダーの内容確認や文字おこす時、英会話や受験のリスニング学習など。また、ヘッドフォンを首にかけるなど、常時ヘッドフォンを身に着ける人にとっては、まったく問題がないだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
ドコモビジネス×海外発スタートアップ
共創で生まれた“使える”人流解析とは
Copilot + PCならではのAI機能にくわえ
HP独自のAI機能がPCに変革をもたらす