基本的に、Wireless Dockはアップル純正の「iPod Universal Dock」を無線化したような特長を持つ製品である。しかし、ケーブルの束縛がなくなることのメリットは意外に大きく、iPodの使い方を一変してしまいそうな可能性を秘めている。
たとえば、Wireless DockとiPodをリビングのテレビやオーディオ機器に常時接続しておけば、ちょっとしたホームサーバ代わりになる。Apple Remoteを持っていれば、ビデオを操作するような感覚でiPod内の音楽や静止画、動画、ポッドキャストなどを再生することもできる。
もっとも、無線LANの転送スピードがボトルネックになるため、USB接続に比べて音楽ファイルや動画ファイルの転送には多少時間がかかる。そのため、データ容量の大きなファイルを転送する際は、どうしてもストレスを感じてしまいがち。また、Apple Remoteを持っていない場合は、コンテンツを再生する際にいちいちWireless Dock上のiPodを操作しなければならないのが少し残念。
なお、Wireless Dockでは、iPodと接続先コンピュータをそれぞれ最大5台まで登録して使用することができる。そのため、家族それぞれが自分のiPodとパソコンを持っている場合でも、1台のWireless Dockを共有して使うことが可能。接続先のパソコンは、WindowsでもMacでも、またはその両方が混在していても問題ない。ただし、あらかじめ各パソコンにcorega PS Admin IVをインストールしておく必要はある。
Wireless Dockの魅力は、アップル純正Dockより一回り大きい程度の筐体に無線LAN機能を搭載してしまった点にあるだろう。それは、逆から見れば使い勝手や快適度が無線LANの状態に左右されるということでもある。それさえ納得できれば、Wireless Dockは非常に魅力的なiPod用周辺機器だといえる。純正Dockに飽き足りないiPodユーザーや、デジタルコンテンツをフル活用したいパワーユーザーには、とくにお薦めしたい製品である。
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