出版取次大手の日本出版販売(日販)と携帯電話向けインターネット広告を手がけるケイタイ広告は12月18日、業務・資本提携することで合意した。日販がケイタイ広告に出資。2社共同で、日販の取引先書店への来店促進と、雑誌販売の拡大に向けた施策を実施する。
日販は同日付けでケイタイ広告の第三者割当増資を引き受け、発行済み株式の1.82%を5000万円で取得した。ケイタイ広告に事業会社が出資するのは初めてのことだ。
ケイタイ広告は2003年に設立。現在、出版社を顧客に約170の雑誌のモバイルサイトを運営するとともに、広告販売を手がけている。今後は自社の持つ技術を使い、日販の取引先書店への来店促進を図る携帯電話向けマーケティングシステムを開発する。また日販が主催するキャンペーンや、書店での雑誌販売促進フェアに、ケイタイ広告が協力する。
ケイタイ広告はこれまでスポーツや釣りなどの趣味関連雑誌のモバイルサイトを主に手がけてきた。今後事業拡大を図るうえで女性誌などにも対象を広げていくため、雑誌社と深いつながりを持つ日販との提携に至った。
提携によりケイタイ広告は年内に300誌、1〜2年後には500誌のモバイルサイトを構築する計画。また、モバイルサイトの会員数を現在の10万人程度から、2007年春までに100万人に引き上げる。
このほか、雑誌と携帯電話向けサイトの連動企画や、雑誌のコンテンツ作成を支援する携帯電話向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを提供していくことで、雑誌の販売促進につなげる考えとしている。
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