PMB-BP18にはリチウムポリマーバッテリが内蔵されており、容量は1800mA。例えば手元にあるDoCoMo SH903iのバッテリは830mA、SoftBank X01HTのバッテリは1300mAなので、PMB-BP18をフル充電しておけば、単純に考えて1〜2回分のフル充電が可能であることになる。
前にPMB-BP18の本体にIN端子・OUT端子があると書いたが、これらの端子の形状はすべてUSB規格の端子である。ここがこの製品のフレキシビリティを語る1つのポイントである。PMB-BP18のパッケージには、USBーmini USB、DoCoMo FOMA / SoftBank 3GーUSB、au WINーUSBの3本のケーブルが添付されている。それぞれUSB端子をPMB-BP18本体のOUT端子につなぎ、それぞれ対応するケータイのケーブルを接続、本体の電源スイッチをONにすれば充電が始まる。
さらにUSBで充電や給電が可能なiPodやPSPなども、PMB-BP18で充電することが可能だ。iPodに充電すする場合はiPod付属のUSB−Dockコネクタを利用すればよい。初代iPod shuffleは直接PMB-BP18に差し込めばよいし、新しいiPod shuffleも専用DockのUSBケーブルを接続すればPMB-BP18で充電できる。
僕の手元にあるSoftBank X01HTはSoftBank 3G共通の端子がついておらず、mini USBポートしか持たないケータイなのだが、逆にmini USBポートであったためにPMB-BP18でも充電が可能になっている。この際に利用するのは、PMB-BP18へ給電するために利用するUSB−mini USB。PMB-BP18付属のケーブルで事が足りてしまう。
PMB-BP18を充電するには2通りの方法がある。1つはPMB-BP18に付属してくるACアダプタを用いる方法。電源コンセントにACアダプタをさしておき、本体とACアダプタの間をUSBーmini USBケーブルで結べば充電が始まる。この際本体のLEDは赤く点灯する。もう1つはACアダプタに接続していたUSB端子をPCなどのUSB端子に接続する方法があり得る。そのため、自宅ではACアダプタを使ってPMB-BP18を充電しておき、オフィスなどではデスクのPCで充電するといった使い方が可能だ。
USBはユニバーサル・シリアル・バスという名前の規格だが、このUSB端子を使うことで、このPMB-BP18は「ユニバーサル・セカンダリ・バッテリー」のポジションを手に入れている。仕事や旅行の際に、我々はさまざまなガジェットを持ち歩くが、モバイルするどのガジェットにとってもPMB-BP18はサブのバッテリとして機能してくれる。そんな心強い1品であると言える。
最近の「音楽ケータイ」は50時間の連続再生に届く製品もあり、電池のモチの問題は解消されたかに見えるが、ケータイは通話やメールやウェブ閲覧と言ったケータイそのものの機能、おサイフケータイなど、電池が切れて使えなくなっては困る機能が同居しているため、音楽再生時間のスペックをそのまま鵜呑みにするわけにはいかない。さらにワンセグ放送の視聴は、最長でも4時間程度で電池を使い切ってしまう。
その他にも、ケータイではGPSをつかって、カーナビやマンナビゲーションとして使うユーザーも増えていて、位置情報を取得しながらアプリを動かす作業はなかなか電池の消耗を早くしているし、5メガピクセルのデジカメケータイも登場して、たくさん写真を撮りたいユーザーにも、バッテリの問題はつきまとう。このようにケータイをよりリッチなメディアツールとして利用したいユーザーにとって、この製品は重宝する存在になるのではないか。
またケータイに限らず、PDAなどを使っているモバイルユーザーにとっても、このバッテリパックによって電池切れを防いだり、充電に待たされる時間を短縮することができるようになるだろう。すべては今後のバッテリの技術革新次第で、電池切れマークに頭を抱えることがなくなるだろうと考えている。しかし今すぐに解決する方法がPMB-BP18であり、これがあればもう頭を抱えずに済むことになるだろう。
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