Microsoftは米国時間12月11日、アマチュアの開発者がビデオゲームを自作できるようになる無償の開発ツールをリリースした。
「XNA Game Studio Express 1.0」には、「C#」プログラミング言語でゲームを開発するためのフレームワーク、3Dコンテンツをゲームに組み込むためのコンテンツパイプライン、ゲームで利用できる2Dおよび3Dのコンテンツライブラリが含まれている。XNAで開発したゲームは、「Xbox 360」でもWindows PCでもプレイできる。同開発ツールパッケージは無償でダウンロード可能だが、自作のゲームを他人に公開する場合は、サブスクリプションサービスへ登録する必要がある。
この新ツールは、ビデオゲームユーザー同士が、YouTubeのようにコンテンツを容易に共有できるネットワークを作り出すことを目指す同社の戦略の一環だ。Microsoftはさらに、2007年にはプロフェッショナル向けのXNA Game Studioもリリースする計画だ。これを利用すれば、独立系開発者が商用ゲームを開発できるようになる。
Microsoftは今のところ、Xbox 360向けに開発したゲームをDVDやメモリカードに書き込んで公開できるようにはしていない。開発者は、その代わりに「XNA Creators Club」というサブスクリプション形式のサービスを利用することになる。このサービスでは、ユーザーがお互いのゲームをXbox 360上でデバッグ、公開、プレイできるようになっている。同サービスへの登録は米国内からのみで「Xbox Live Marketplace」経由で行い、利用料は4カ月で49ドルもしくは1年で99ドルとなっている。
XNAプラットフォームは、Xboxファン同士がネット対戦できるXbox Liveをサポートしていない。XNAのFAQによると、これについてはXNAの次期リリースでの対応を目指してMicrosoftが「前向きに取り組んでいる」という。
Microsoftは、この新ツールとXNA Creators Clubに対する関心を高めるため、XNA Studio Expressで開発された最も優秀なオリジナルゲームを選ぶ「Dream-Build-Play」コンテストを1月に開催する予定だ。
XNA Game Studio Express 1.0を利用するために必要なハードウェア要件は、「Visual Studio 2005」に必要な要件と同等となっている。また、「Windows XP SP2」と「Microsoft Visual C# 2005 Express Edition」も必要となっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」