「K10D」の特徴として挙げられる機能は他にも多くある。手ブレ補正機構「シェイクリダクション(SR)」は解像感の低下につながる手ブレを抑制してくれる。ボディ内蔵式の補正機構は「K10D」に装着可能なレンズすべてに効果を発揮する。その効果はシャッター速度にして約2.5〜4段分と強力なものだ。またその撮像素子を駆動させる機能を活用した、ホコリ除去機構「ダストリムーバル(DR)」も、併せて今後のデジタル一眼レフカメラには必須といえる機能だろう。またステンレスシャーシーを採用したボディは防塵防滴処理が施されており屋外での撮影においても安心感を増してくれる。ただ残念なことに「K10D」発売開始時点においては防塵防滴に対応したレンズは発表されていない。ペンタックスの早急な対応を心から願いたい。
「K10D」は操作性やメカニカルな部分だけでなく、内蔵されたソフトウェアにおいてもユーザーフレンドリーな造りとなっている。ホワイトバランスはデジタルプレビューで実際の被写体の色味を確認しながらの微調整が可能だ(オートホワイトバランス時を除く)。さらに「拡張ブラケット」機能を使えば現像パラメータのホワイトバランス、シャープネス、コントラスト、彩度を段階的にシフトした画像を得ることができる。また撮影後メディアに記録されている画像に対してもさまざまなフィルタ効果等を適用できる。RAWデータで撮影された画像をカメラ単体で現像保存できてしまう機能もおもしろい。これらを活用することで質の高い作品に挑む事も可能だ。
このようにペンタックスはさまざまな機能、機構を搭載することで「K10D」というカメラを産み出した。これらはただむやみに組み込まれたものではない。多くのユーザーの声に耳を貸し、さまざまな意見を取り入れた結果でき上がったものだ。ペンタックスという会社。どうやら本気を出してきたようである。
ここからはさまざまな状況で撮影してみた画像を紹介する。これらから「K10D」の画質や特徴を読み取り参考にしていただけると嬉しい。
DA 18-55mmF3.5-5.6AL ハイパープログラム+0.5EV、F4.5、1/60s、ISO100、WBオート、ナチュラル仕上げ ハイライトからシャドーへのトーンも穏やかで毛の質感も良い。若干レンズの滲みが気になるが実用範囲
DA12-24mmF4 ED AL[IF] ハイパープログラム+0.3EV、F7.1、1/200s、ISO400、WBオート、ナチュラル仕上げ 全体にしっとりとしたトーンだが解像感は良い。立体感のある画像だ。レンズもクリアで解像感高い
DA 18-55mmF3.5-5.6AL ハイパープログラム+0.7EV、F5.6、1/80s、ISO100、WBオート、ナチュラル仕上げ 同じくしっとりとしたトーンだが、レンズ開放値での撮影の為か解像感が劣る。高画質な標準ズームの登場を願うところだ
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