ネットエイジグループ子会社のTAGGYは12月5日、タグ検索サービス「TAGGY」のベータ版を公開した。
TAGGYアルファ版は画像共有サービスや動画共有サービス、ソーシャルブックマークサービスなど、ユーザーがコンテンツをアップロードしていき、「タグ」を使って情報を分類するCGMサービスについて、タグによる記事検索機能やクリッピング機能を提供していた。今回公開したベータ版ではコミュニティ機能を大幅に強化している。
今までユーザーがタグ検索を行い、気に入った記事をクリッピングして別途保存できる機能を用意していたが、今回新たに「記事コレクション作成機能」を追加した。この機能は、クリッピングした記事を複数まとめてグループ化し、ユーザーが独自にタグ付けして保存するというもの。テーマを決めて記事コレクションを作成するだけで、ユーザー独自の視点で記事を編集して見せられるため、TAGGYでは「ブログを書くほどハードルが高くなく、気軽に記事発信ができる」としている。
また、作成した記事コレクションをブログやウェブサイトに貼り付けるブログパーツも提供する。ユーザーはTAGGYで提供されるJava Scriptのコードを貼り付けることでブログ上でも記事コレクションを公開できる。TAGGY上で記事コレクションを更新した際は、ブログパーツで表示する記事コレクションも自動的に更新される。
記事コレクションを作成したユーザーは「記事コレクター」として、TAGGY上のユーザーページで自分の記事コレクションを公開できる。ユーザーは自分と趣味の合う記事コレクターもクリッピングできるため、「ある分野の記事のクリッピングに優れたユーザーと情報をシェアできる」という。また、記事コレクター自身にもタグを付けることが可能で、作成した記事コレクションに付けたタグや記事コレクター自身に付けたタグなどから似た好みを持つユーザー同士をマッチングするという、タグによる緩やかなコミュニティーを作る機能も用意する。
元々はタグによる検索サービスのみを提供していたTAGGYだが、タグによる趣向をベースにして「ユーザー同士、またユーザーと記事のつながりを強化していき、人によるスクリーニングで適切な情報収集ができるようにしていく」と説明している。年内にはクロール先のCGMサイトを追加していくほか、フィードへの対応、APIの公開も予定している。また、年明け以降は機能の強化を進めるほか、広告やタグデータとECの連携、タグデータを元にしたマーケティングの可能性を探るなど、収益化を進めていく。
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