インターネットからの映画ダウンロードは、非常に容易で身近なサービスであるように思われるが、これを実現するのは至難の業である。しかし新興企業のClickStarは、2週間ほどでこれを実現するつもりだ。
俳優のMorgan Freeman氏が設立した同社は、封切り映画、クラシック映画、ドキュメンタリー映画、独立系映画を、同社のサイトから有料でダウンロードするサービスを米国時間12月15日から開始する。まず最初に提供される映画は、現在公開中でFreeman氏主演の映画「10 Items or Less」などである。
ClickStarは当初、「10 Items or Less」を映画館とウェブで同時に公開する予定であった。しかし、同社CEOのJames Ackerman氏は、映画館で先に公開すれば各種賞の候補対象となることなど、複数の理由から同時公開を取りやめたと述べた。
価格は、「終りなき夏」など古い映画をレンタルできる1.99ドルから、封切り映画をDVD品質でダウンロードする約24.99ドルまである。Freeman氏ら俳優による映画の紹介や推薦も提供される予定である。
これまでに開始された映画ダウンロードサービスはいくつか存在するが、その多くに何らかの不満が寄せられている。MovieLinkは封切り映画を提供するが、視聴方法に制限を設けている。Amazon.comの「Amazon Unbox」サービスは速度の遅さが初期のユーザーに不評であった。Veoh NetworksやEZ Takesなどのサイトは多種多様な映画を提供している。しかし、問題は誰も聞いたことのない無名な映画が多いことである。
Wal-Mart Storesは、映画「スーパーマン リターンズ」をインターネットからダウンロードできるサービスを提供開始する。しかし、このサービスを利用できるのは、先週発売されたばかりのこの映画のDVDをすでに購入した人だけである。
とはいえ、映画ダウンロードサービスは急速に改善されている。CinemaNowは、DVDへのダウンロードサービスを開始している。Dom Deluise氏の映画「The Godson」など提供される映画の多くは、映画評論家Joel Siegel氏の言うところの「傑作」には満たないかもしれないが、中には「Barbershop」などある程度ヒットした映画もある。Comcastなどのケーブル会社も、オンデマンドサービスに多額の投資をしており、提供作品を拡大している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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