本題に入る前に、まずは本製品のユニークなパッケージについて触れておこう。本製品では、マウス底面にプレゼン用のキーがあるという特殊な構造を見せるため、マウス本体を回転させて見ることのできる独特のパッケージを採用している。マウス本体は軸の付いた硬質プラスチックケースに収められており、指先でクルンと回せば、マウスが裏を向くようになっている。
ちなみにこのプラスチックケースはそのままキャリングケースも兼ねており、付属のストラップを取り付けて持ち運ぶことができる。個人的には少々違和感がないではないのだが、プレゼン用途で本製品を持ち運ぶユーザーが多い中、こうしたアイデアはなかなかおもしろいかもしれない。
では本題、マウスとしての特徴と使い勝手を見ていこう。
マウス本体は、ワイヤレスマウスとしてはやや小ぶり、モバイルマウスとしては標準的なサイズだ。単4電池2本を内蔵しており、重量は電池込みでおよそ100g。解像度は1000dpiのレーザー方式と、かなりハイエンド寄りの仕様である。Bluetoothを採用しており、添付のUSB接続のBluetoothレシーバを用いることで、ワイヤレスで利用できる。
本体の両サイドに拡張ボタンを搭載していることから、分類としては5ボタンマウスということになるのだが、右手で握った場合は右側ボタン、左手で握った場合は左側ボタンが押しにくい場所に来てしまうため、事実上の4ボタンマウスと考えたほうが良い。無理に押そうとすると配置的に薬指で押すことになるので、使い方としてはあまり現実的ではない。
ホイールの手前にレイアウトされている小さなボタンは、後述するプレゼンモードとの切替に用いるボタンであり、任意のファンクションを割り当てることはできない。ホイールはマイクロソフト社製品におなじみの無段階ホイールで、チルト機能も搭載している。モバイルマウスとしてはなかなか多機能だ。
USB接続のBluetoothレシーバは本体長40mmと、一般的なワイヤレスマウスに付属するレシーバの中ではかなり小さな部類に入る。電波受信範囲は10mと広く、会議室の後ろから部屋前方のパソコンを操作することも可能だ。ちなみにこのレシーバはマウス本体に収納することはできず、冒頭に記したプラスチックケースに入れて持ち運ぶ。
マウス底面のセンサ穴は、マウス底面に6つのプレゼン用キーがレイアウトされている関係で、かなり後部寄りにレイアウトされている。手首を支点にしてマウスを動かす人にとっては、支点となる手首とセンサ穴の距離が近いため、弓状に動かした場合にポインタの移動距離が短く、やや違和感があるかもしれない。筆者個人は、日常利用しているマウスのセンサ穴がやや前方にあることもあって、本製品のクセに慣れるまではかなり時間がかかった。
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