インプレスR&Dとモバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は11月29日、携帯電話の最新の利用動向を解説した書籍「ケータイ白書2007」を12月8日に発刊すると発表した。価格は7140円。
同書の調査によれば、携帯電話事業者のメニューリストに入る「公式サイト」と、URLの直接入力などによりアクセスする「一般サイト」(勝手サイト)の利用状況は、「一般サイト」中心の利用が44.9%、「公式サイト」中心の利用が36.7%で、一般サイトが公式サイトを上回ることが分かった。
また、ブックマークに登録しているサイトについては、「Yahoo!モバイル」が3年連続でトップとなった。このほか、「mixiモバイル」が昨年ランク外から4位に躍進し、「Googleモバイル」(13位→5位)や「R25式モバイル」(ランク外→8位)などの検索関連のサービスも大きく順位を上げている。
さらに、モバイルサイトを携帯電話の検索サイトから探すと答えた人に、利用したことのある検索サービスを聞いたところ、「Yahoo!モバイル」(81.1%)と「Googleモバイル」(41.5%)が圧倒的なシェアを占めた。とくにYahoo!モバイルは、ソフトバンクモバイルユーザーの92.7%をはじめ、全キャリアで7割を超える結果となった。
また、同書では、3G携帯電話およびパケット定額制の市場予測を行っている。MCFの予測によれば、3G携帯電話の契約件数は2008年3月には8849万件となり(2006年9月末時点では5743万件)、携帯電話市場全体の87%を占め、携帯IP接続市場とほぼ同等になるという。また、パケット定額制加入件数は、2007年6月頃には携帯電話市場の30%を超え、2008年3月には3843万件となり(2006年9月末時点では1790万件)、市場の38%にまで拡大するとしている。
ケータイ白書2007では、携帯電話でインターネットを利用しているアクティブユーザー2000人を対象に、最新機能や最新サービスの利用実態調査を実施。調査結果を昨年版(「ケータイ白書2006」)との比較や、パケット定額制加入/非加入別の分析を軸に、270点以上のグラフとしてまとめている。
同書はほかにも、MCFによる企業のモバイルプロモーション活用実態調査や、各分野の専門家による番号ポータビリティ施行後の中期的業界変化など、2007年以降、インターネット化が進む携帯市場の動向を網羅的に分析した解説を掲載している。
なお、インプレスR&Dでは、ケータイ白書2007と同じ調査内容で、より詳細な分析をまとめた「ケータイ利用者動向調査報告書2007」と、個別分析に利用できる元データをそれぞれ12月に発売するとしている。
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