KDDIは、11月28日、高速インターネットサービス「ひかりone」の利用者向けに、高速電力線通信(PLC)モデムと同軸ケーブルモデムの提供を始めると発表した。一戸建住宅および集合住宅の3階以下に住む人向けのFTTHサービス「ひかりoneホーム」加入者を対象としたもの。
PLCは、一般家庭の電気のコンセントにPLCモデムをつなぐことでインターネットが利用できる。パソコンでの設定は不要のため、簡単に家庭内LANを構築できると期待されている。ひかりoneホームの契約者には、アイ・オー・データ機器が同日発表した高速PLCモデム(実売価格2万円前後)を、先着500名に1万3800円で提供する。
「同軸ケーブルモデム」は、一般家庭にあるテレビ用の同軸回線を用いてインターネットの利用と同社のテレビサービスに対応するものだ。こちらは、2007年初旬より月額840円(税込、1セット2台)でレンタルを開始する。
KDDIでは、今回発表したLANサービスの拡充と、同社がすでに行っているサービス導入前の無料相談および機器設定サポート(初回のみ無料)によるトータルソリューションを強みとしていく。KDDI執行役員 ブロードバンド・コンシューマー事業本部長の牧 俊夫氏は、「これなら“ブロードバンドバリアフリー”で、だれでも簡単に一戸建てでネットが使える」と胸を張る。今後は、ADSL向けのサービスも視野に入れ、さらなる加入者の増加を目指す方針だ。
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