Microsoftは音楽ベンチャー企業のPandoraと提携し、無料のオンラインラジオサービス「MSN Radio」を強化する意向だ。
MSNは先週、自社のオンラインラジオサービスをPandoraの技術を用いて再スタートした。Pandoraは、ユーザーがラジオ局をカスタマイズしたり、自分好みのアーティストや歌に関連した新しい楽曲を探したりすることを可能にする音楽レコメンデーションエンジンを提供している。
調査会社ComScoreによると、Pandoraは2005年11月にサービスを開始し、月間ビジター数は110万人以上だという。一方、MSN Radioの2006年10月の月間ビジター数は2005年10月と比較して9%減少し、250万人となっている。
Microsoftと提携することにより、Pandoraは多くの新規ユーザーを獲得することだろう。また、この提携によってMSN Radioは、オンラインラジオ市場で競合である1位のClear Channel、2位のYahooのLAUNCHcastと対抗するにあたり、ようやく弾みがつくかもしれない。Clear Channelを除くすべてのメジャーポータルはこのところ、ストリーミング配信において、小規模サイトにユーザーを奪われつつある。今回のMSNとPandoraとの提携は、オンラインラジオサービスが、楽曲検索機能やソーシャルネットワーキングなどの機能により自社のサービスを活気づける必要があることを明らかにしている。
ComScoreによると、2006年10月のLAUNCHcastの月間ビジター数は、前年同月と比べ20%減の680万人で、AOL Radioも同期間の月間ビジター数は22%減少し440万人だったという。一方、音楽ソーシャルネットワークサイトのMercora.comは813%増加し、約50万人だという。
MSNの関係者は、Pandoraとの提携について、MSN Radioに無料で利用できる音楽レコメンデーションエンジンを追加し、同サービスを向上することが目的だと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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