グリーは11月16日、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「GREE」の携帯電話用サイトを大幅にリニューアルした。同日よりKDDIと共同で提供開始したau向けSNS「EZ GREE」の開始に合わせたもので、NTTドコモやソフトバンクモバイルのユーザーであっても、EZ GREEとほぼ同等のサービスが利用できる。
トップページやプロフィールの背景画像を変えられる「きせかえ」機能のほか、HTMLメール用素材を提供する「グリデコ」を開始した。背景画像やHTMLメール用素材はグリーが独自に発行するポイント「ゴールドポイント」で購入する。ゴールドポイントはすべてのユーザーに300ポイントずつあらかじめ付与されており、友人をグリーに招待するとポイントが付与される仕組み。これによりユーザー数を増やす狙いがあるとみられる。
このほか、Wikipediaで単語を調べたりユーザー同士で質問をしあえるQ&Aサービス「グリQ」も新たに開始した。EZ GREEでは無料のゲームや占いを提供しており、これらのサービスも今後はモバイル版GREEで提供していく考えだという。
EZ GREEと同等のサービスをドコモやソフトバンクモバイルユーザーにも提供することについて、グリー代表取締役社長の田中良和氏は「SNSはユーザーが多いほど価値や魅力が高まるサービス。1つのキャリアでしか利用できないようにはしない」と話す。
ただし、EZ GREEではキャリアと組まなければできないような付加サービスを積極的に展開していくとしており、個人トップページのau My PageにGREE内での新着情報を掲載したり、GPS機能と連動させたサービスなどを提供していくとしている。
モバイル版GREEは「PCを持っていないなどの理由で、携帯電話しか使わない人をターゲットにしている」(田中氏)といい、モバイルサービスを充実させることで「いつでもどこでも、より頻繁にGREEを使ってもらえるようになる」とみている。
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