さてウォークマンケータイのアイデンティティである、端末の下端に配置されているミュージックシャトル。これはまさに音楽再生のためのモノだ。円形のダイヤルの中央は再生と停止のボタンとなっており、長く押すことで即座にミュージックプレーヤーを起動することができる。ダイヤルは曲送り、戻し。そしてミュージックシャトルの回りにそしてウイングのように配置されている底面のボタンはボリューム調整が割り当てられている。BGM再生の際は他の機能を使っていても、音量調整などが可能だ。なお音楽操作をした際は、画面の一部楽曲情報が表示される仕組みになっている。
ミュージックシャトルには粋な演出がされている。長押しをして起動する「シャトルプレーヤー」は、画面表示のスキンを変更できるが、このスキンのアクセントカラーに応じて、十時キーの中央、そしてミュージックシャトルの円形の再生ボタンが連動して、同じ色のイルミネーションが点灯する。24色もの発色ができるというから、音楽を聴きながらウォークマンケータイも眺めていたくなるのではないだろうか。もちろん画面には曲名、アーティスト名などが表示される。
ボディの演出以上に秀逸なのがイヤホンマイクのジャックに接続する付属のリモコンだ。ライターよりも小さく手の中になじむリモコンには、表面に簡易版ミュージックシャトルとでも言うべき、音楽用のボタンが配置されている。そしてボディの上部には通話・終話ボタンがあり、ボタンと同じ面にマイクも搭載している。音楽を聴いているときに着信があっても、すぐにリモコンで応答して、かつハンズフリーで話し始めることができる。
そしてこのリモコンの秀逸さは、裏面のタイピンにある。服のどの部分にピンを挟んでも、きちんと姿勢が保たれ、通話・終話ボタンが上を向き、ケーブルは必ず下向きに束ねられる。常にマイクも口元を向いているので、音楽を聴きながらの着信の時に、マイクをたぐり寄せる必要もない。ちょっとしたことだが、ケータイのイヤホンをずっとしていられるような配慮を惜しまないのが、ウォークマンケータイの実績を作っているのだろう。
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