松下電器産業は、家庭内の電源コンセントを用いてホームネットワークを構築するPower Line Communications(以下PLC)アダプタを12月9日より発売する。価格はオープン。
PLCには現在3つの規格が発表されているが、松下電器では、High Definition-Power Line Communication(以下HD-PLC)という方式を採用する。
PLCとは電力線を通信回線として利用する技術のことで、ここ数年CEATECなどのイベントでは、必ずといっていってほど展示されてきた期待のホームネットワークだ。電源コンセントという既存のインフラを利用できるため、設定が行いやすく、配線が困難な場所や壁などの障害物があっても高速データ通信できる点がメリットとなる。
発売されるPLCアダプタ「BL-PA100KIT」は、親機となるマスターアダプタと子機となるターミナルアダプタの組み合わせで、各アダプタの電源プラグを電源コンセントに差し込むだけで、ネットワーク接続が行える。配線工事の必要がなく、電源コンセントのある場所にならどこでも接続できるため、今まで有線LANや無線LANが設定しづらかった場所でも、インターネット接続が可能になる。
本体は工場出荷時の段階で、マスターアダプタとターミナルアダプタの登録を済ませており、購入後は電源コンセントに差すだけで、ホームネットワークが構築できる。セキュリティレベルの高い「AES128bit暗号技術」にも対応しており、強固なネットワークセキュリティも確保済みだ。
PLCアダプタは最大15台まで増設が可能。増設する際は増設用アダプター「BL-PA100」(価格:オープン)を購入の上、マスターアダプタが接続されているコンセントにアダプタを接続し、ボタン1つで設定が完了する。
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