想定外「0円」プランは、どのぐらい安いのか~~ソフトバンクモバイルを検証(前編) - (page 2)

ゴールドプランには携帯電話購入費や無料期間で有利になる

 不利になることの多いゴールドプランだが、加入が必須の新スーパーボーナスで携帯電話機を購入した場合、一部の高機能端末を除いて携帯電話の購入費が実質0円ということを忘れてはならない。たとえばそのひとつ、Windows Mobile搭載の「X01HT」でさえ、初期費用は0円で、月々に690円、合計で1万6560円上乗せされるだけだ。

 たとえば、他社では2万4000円の端末があり、同等のものをソフトバンクは実質0円となれば、2年継続させれば月あたり1000円分は安くなると考えてもよいだろう。

 また、金額的には少ないが、新規加入から最大2カ月間の基本使用料が無料で、月額2880円が最大2カ月無料となる。ただし、これは請求締め日単位の2カ月無料で、加入時期やそのときに割り当てられる請求締め日によっては無料期間は2カ月から少なくなる。

 これらの無料期間、携帯電話購入費と合わせれば有利な点も見えてくる。さらに、ソフトバンク宛の通話・通話が100%となれば、別途加算される通信・通話料がなくなり、基本使用料だけになるためさらに安くなる。通話やメールの相手がほぼソフトバンクで、高い頻度で利用するなら、非常に低コストになる可能性を秘めていることは間違いないことも忘れてはならない。

実は有利なブループランとオレンジプラン

 ゴールドプランは特別な料金体系のため、他の2社の携帯電話とは比較が面倒なものだが、ソフトバンクでは、ドコモとauとそっくりの料金プランも用意している。その名のとおりNTTドコモを模したブループラン、auを模したオレンジプランで、基本使用料は月額210円安くしている。

 先に述べたように、ゴールドプランがお得になる条件は限られていることがわかった。auやドコモのほうが安くなる場合は、いっそのこと、ブループランやオレンジプランにしてしまえばゴールドプランよりも安く、ドコモやauとほぼ同等となる。しかも基本使用料だけみれば月額210円安くなるのだ。

 ただし、料金をよく見ると、ドコモのiモード使用料が210円なのに対してソフトバンクは同等の「S!ベーシックパック」は315円。さらに、料金のお知らせを郵送を選ぶとソフトバンクは月額105円高くなり、反対にドコモは郵送を止めると105円安くなる。基本使用料が210円安いといってもドコモとはまったく同じと言ってよいだろう。

 そうなれば、ドコモと同額、auよりは210円安く使えるということになる。しかも、端末は26カ月以上使い続けるなら、新スーパーボーナスの適用で実質負担なしで買えることになる。むしろ、ゴールドプランよりもこちらのほうが優れているようにも思える。2007年1月15日までの加入であれば、ドコモ、auの加入期間が引き継がれるため、基本使用料が高くなることもない。

 さらに、auを模したオレンジプランは、CDMA 1Xを模したプランがある。これは通話の課金単位が10円単位と無駄がなく、基本使用料も契約期間によってはWINよりも安くなることもある。auのユーザーで1XからWINに変更して支払い総額が上がってしまったという経験を持つユーザーは、ソフトバンクに移行すれば再び1Xの料金プランを選択することもできるのだ。しかも学割まで備えている。

オレンジプラン、ブループランと他社の基本仕様料比較
通信事業者 ソフトバンク au ソフトバンク ドコモ
プラン オレンジプラン(W)Sプラン タイプS ブループランSプラン プランS
割引オプション 自分割引 MY割 一年割引 新いちねん割引
基本使用料 4,735 4,935 4,620 4,830
長期契約等の割引 -1,752 -1,951 -462 -483
Webサービス料 315 315 315 210
料金案内送付なし 0 0 0 -105
支払額 3,298 3,299 4,473 4,452

※通話料や無料通話は同額

※パケット定額オプションなどは同条件で提供

※支払額は消費税算出時の端数により数円の誤差がある

 次回は、固定電話と携帯電話の料金、MNPで移行する際のまとめをお送りする。

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